

ライカのカメラの魅力は、撮影をするときにもプリントした写真をみたときにも感じられます。

ライカがあれば、いい写真が撮れるような気がしますよね。ライカの愛好家は世界中にたくさん!「ライカそのものがアート」とも言われているんです♪
Leitz + Camera = Leica

1868年にライツ社を経営したエルンスト・ライツ(Ernst Leitz)。
ライカとはLeitz + Camera = Leicaという意味なんです。もともと会社は「ライツ社」という名前でしたが、ライカが有名になると「ライカカメラ社」となりました。
ライカには2種類のカメラがあります
M型ライカ(M-System Leica)

レンズ交換式距離計連動式カメラ(Rangefinder = レンジファインダー)
ライカといえば「レンジファインダー」と答える人も多いです。
レンジファインダーを覗くと,肉眼で見える普段の世界がそのまま見える.つまりファインダーは倍率を変更するレンズを通しておらず,ただの覗き穴である.しかし,そのファインダーにはレンズに応じて大きさが変わる小さな”枠”が表示されており,撮りたい空間をその枠に入れてシャッターを押す.つまり望遠レンズだと枠が小さく,広角レンズだと枠が大きく見えるだけで,覗いた空間が縮小,拡大されて見えるわけではない.

つまり空間の撮りたいものを切り取る、人間の目と同じ構造なのがLeicaなんです。
近頃は中古でもライカのカメラが出ているので、比較的手が届きやすくなってきました。
R型ライカ(R-System Leica)
レンズ交換式一眼レフカメラ(Single Lens Reflex = SLR)
一般的には、一眼レフタイプのほうが馴染みはありますよね。
一眼レフのファインダーを覗くと,レンズを通した世界が見える.レンズを通しているので,望遠レンズなら遙か遠くの世界が,広角レンズなら人間の目で見えるよりも遙かに広い世界がファインダーで確認することができる.シャッターを押すとそのファインダーで見えた世界がそのまま,フィルムやディジタルの場合はCCD/CMOSなどのセンサーに記録され写真に残る.
M型ライカを使っている方が語るライカの魅力

ライカの魅力は、この上品なたたずまいにもあります。
ずいぶん一眼レフに慣れていた時分でライカのシャッターを切った瞬間・・・”ん?”
正直言うとビックリした.一眼レフのバシャリという音に既に慣れ,町中で撮り歩いた経験などからうるさいとまで感じていたシャッター音がほとんどなく,そのレリーズを押し込んだ時の手に返ってくる柔らかな感覚がものすごく心地よかったのだ.そして次のシャッターを撮るためにクランクを巻き上げた時,またビックリした.カメラ機械として精巧に作られているからか,本当にしなやかに適度な重さをもったフィルムの巻き上げ感だった.レンズのピントヘリコイド,絞りヘリコイドを回してみると,日本のメーカーのレンズにはない何とも表現し難い柔らかく滑らかな感じであった.カメラ自体が今まで撮りまくっていた一眼レフとは全く違い,精巧で丁寧で気品すら感じるものであったのだ.そしてカメラの大きさ,手にすっぽりと収まりそのデザインもお洒落で,一気にライカの魅力にとりつかれた.私が感じた魅力は写真の写りには一切作用しないカメラ自体の魅力であった.

1933年製のライカⅢ(DⅢ)で撮影した写真だそう。このひきこまれるような写真にはライカの歴史がつまっています。
何かがこれまでの僕のプリントと違っていた。
「何だろう、この違いは・・・?」僕は穴の開く程、そのプリントを眺めた。あることに気がついた。質感が違うのである。ただシャープというのではない。ライカで撮った写真には、「ものらしさ」までが写っていた。つまり、人間の肌は肌らしく、洋服の布は布らしく、建物の壁は硬質のコンクリートの、いわば手ざわりが正直に表現されていたのだ。この違いに僕は、仲間達が何故ライカを使うのかが少しわかった様な気がした。ものがものらしく写る。これはすごく大きな魅力だとそのとき思った。
スナップの達人、木村伊兵衛
木村 伊兵衛(きむら いへい)さん。1901年12月12日 - 1974年5月31日
霞ヶ浦にグラーフ・ツェッペリンが飛来した際、フーゴー・エッケナー船長が縦型距離計フォーディスつきのライカIAを首に提げていたのに触発されたのがライカ購入の動機になったという。
昭和の秋田美人たち
ひとりひとりの魅力がじんわりとにじみ出た、スナップ。美しいだけではない、人間の深みまでしっかりと切り取っているよう・・。
色々なカメラを使ったが一番愛用したのはライカであり、ライカを愛用した写真家として筆頭に上げられることが多い。「ライカの神様」と呼ばれることもあった。ニコンFの発表会に招かれての挨拶でも「私はライカがあればそれで充分です」と言って笑ったという。
ライカで撮影した写真たち

朝日に包まれる、公園のボート。光のグラデーションがここまで繊細に映し出されるのも、Leicaカメラの特徴です。(M型Leica)

趣を感じさせる、古いお屋敷と紅葉。奥行のある画面から、歴史の深みが伝わってきます。(LeicaDⅢ)

石垣をじっと見つめる猫。何を考えているのでしょう?日常をモノクロで切り取ると、違う世界がみえます。(LeicaM6)

なんとも不思議なこの“ぐるぐる”。こちらはスペイン料理店の装飾なんです!ちょっとしたお散歩もLeicaを持つと冒険気分。(LeicaM8 Digital Camera)

どこにでもある給水塔とアパートですが、Leicaで切り取ることで、アート作品に。まるで何十年も前の写真のような雰囲気ですね。(LeicaM4)

キラキラと光を反射する川辺に咲いた、一輪のコスモス。Leicaが作り出す独特の柔らかさが、白いコスモスの可憐な美しさを引き立てています。(Leica SL)

雲間から差し込む光がとても美しい一枚。モノクロで撮影されているため、陰影のコントラストが強調。中世の絵画のように神秘的な作品に仕上がっています。(LeicaM)

こちらは山登りのワンシーン。柔らかな色彩の中にも、大自然の静けさが伝わってきます。(LeicaM)

なんでしょうか、この美しさ。湖にひっそりと映し出される木々が、幻想的・・・。(LeicaM)

どこかのお店の窓ガラスに施された、おしゃれな影絵。街角に佇む女性の後ろ姿と相まって、なんともいえない雰囲気を醸し出しています。(Leica D-LUX)

朝露に濡れる、蜘蛛の巣はちょっぴり不思議な形。こんな美しい瞬間が見られるのなら、雨の日だって楽しくなっちゃいそうですね♪(Leica M240)

夕日に照らされて黄金色に輝く、ススキの風景。果てしなく広がる、雄大な自然を感じることができる作品です。(Leica M240)

寂しげに咲く、額紫陽花。写真の色味、そして柔らかなボヤけ具合で、センチメンタルな風景を表現しています。(Leica M240)

緑の中にぼんやりと浮き上がる緑のカエル。何か物言いたげなカエルがとってもキュートですね。(Leica T701)

新国立美術館の独特のラインを、美しい陰影でとらえた一枚。(Leica M240)

世界遺産にもなっているフランス・ロカマドールの断崖。Leicaだからこその迫力ある作品に仕上がっています。(Leica M9)

隙間から差し込む日差しが繊細に写し出されています。何気ない日常の風景からも、美しさを見つけることができるんですね。(Leica M6)
“世界でもっとも売れたLeica”ともいわれている「Leica M6」。コンパクトで持ち歩きやすく、初心者でも美しいスナップを取ることができます。